本装置は警察本部に設置し、有線回線を経由して警察署等へ音声またはファクシミリによる各種指令を行う装置です。
指令回線に音声またはFAXによる指令が可能です。
本装置で使用するダイヤル信号は、DP信号方式またはPB信号方式とし、DP信号の送出規格並びにPB信号の周波数構成及び送出規格は、端末設備等規則(平成16年1月26日総務省令第14号)に適合します。


概要

  • 一斉指令装置は、「一斉指令装置の各機能を制御する一斉指令部」と「指令用専用線を経由して警察署用交換機とのインタフェースをとる指令線トランクおよび指令用本部線を経由して警察署用交換機とのインタフェースをとる指令線トランク」により構成されております。
  • 指令線トランクは、指令用専用線(LD回線及びRD回線)用のトランクで、指令線トランク(S)は、指令用本部線(SFD回線)用のトランクとなります。
  • 指令線トランクおよび指令線トランク(S)は、ともに4回線構成となっており、きょう体内のシェルフでの実装位置は、各々自由となっております。
  • 本装置に収容する指令回線数は、最大80回線となります。

機能

  • 警察署等に対して、あらかじめ構成された指令群を単数または複数選択しての一斉指令・郡指令ができるほか、警察署等を個別に選択しての個別指令が可能です。
  • 警察電話内線、中継回線及び指令回線からの呼出に対して応答し、その呼出を他の指令回線に接続する「指令転送」が可能です。
  • 指令群は、全警察署を呼び出す一斉指令を除いて、100群設定できます。
  • 警察電話内線の任意の1回線は、FAX回線として使用でき、本部線を用いた警察署等からの呼出を応答用FAXの回線に切替えてFAXによる自動応答ができます。
  • 電話系で使用中の共用回線を選択したときは、指令予告音を送出した後、強制的に一斉指令装置側に切替えることができます。